檀家ってどんな制度?
2017年11月10日
檀家という言葉は聞いたことあるけれど、詳しくは判らないという方は多いのではないでしょうか?初めての法要で困ったという経験をお持ちの方もいるかもしれません。今回は檀家制度についてお話して行きたいと思います。
檀家制度はどのように始まったのでしょうか?
檀家制度というのは、江戸時代にあった寺請制度というのが始まりということです。寺請制度というのは、全員お寺の檀家になって寺請証文を受け取るという制度です。
檀家が、自分が決めたお寺に所属して、葬祭や供養などをそのお寺に任せます。その代わりにお布施として、経済支援を行うことです。江戸時代に、今でいう戸籍や住民票のようなものをお寺が作って管理をしていました。
檀家の家族や奉公人や行商人などの項目があって名前や年齢や所属のお寺などが記されています。引っ越すときや、奉公や結婚、そして旅行など寺請証文という証明書を発行してもらう身分制度です。
檀家制度とはどんなものでしょうか?
檀家というのは、葬祭や供養をお寺に全部任せる代わりにお布施として支援することです。
つまりお寺にお墓や納骨堂を持っている家のことです。
檀家になると、お寺と檀家になった家の関係が出来るということなので住職が常にいる寺院墓地では、親切で丁寧な供養をしてもらえます。
法要の時に総合してお願いできることや、地方で法要がある場合に出張してもらえたりする場合があります。
現在は、住宅事情などで高い頻度でお墓参りに行けない家が多くなってしまっていますが、そんな時でもお寺の住職が代わりに法要などを行ってもらえます。
そして寺院墓地というのは、管理する人が専門にいることが多いので、年に1~2回しかお墓参りに行けなくても、きちんと維持してくれて管理も行き届いている事なども良い点です。
お寺に法事やお葬式などの相談をすることが出来たり、知らせてもらえるようになります。
初めて行うときの法要など、知っているようで知らないことなど、難しいと思っていることを住職に相談できるので安心です。
法要など、前もって知らせてもらえるので大変ありがたいです。そして法事やお葬式の時に、供養を優先してもらえます。
お盆などの法要の依頼が多い時期でも優先してもらえて、こちらからも依頼を出しやすくなるので、法要を忘れずにご先祖様を親切で丁寧に供養したいという方に適しています。
檀家になるにはどうしたらいいのでしょうか?
檀家になることを入檀と言います。入檀すると自分が選んだお寺が菩提寺になります。菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことを言います。
そして、法要やお葬式でお経をお願いしてあげてもらえます。入壇するには、入檀料というのをお支払いします。毎年お支払いするものではなく、いくらとも決まっていないので、入檀したいお寺に問い合わせてみましょう。
しかし、実際いくら支払えば良いかと聞いても答えを出してくれるところは少ないので、親戚などに相談をして、お気持ちでいくら位支払ったら良いか答えを出すと良いでしょう。
檀家はおすすめ?
檀家制度が出来たのは江戸時代の寺請制度という古くからの制度で、今でいう戸籍や住民票を管理してくれている身分制度でしたが、現在では全く意味合いが違います。お寺と長くお付き合いを、というお考えであれば一度検討すると良いでしょう。
檀家になって改めて良いと思える点は、親切で丁寧な供養をしてもらえたり、お葬式や法要の時に住職に相談が出来るところやお盆など法要の依頼が多い時期などに優先してもらえることです。
普通の日常ではなかなか住職さんとの距離は遠いものです。檀家になって色々な点で優遇してもらう事ができるのでメリットは大きいといえます。但し、年間の管理料や護寺会費などお寺によって様々なので一度ご相談してみてはいかがでしょうか?