お墓参りをするべき時間帯や時期はある?六曜との関係も解説

2020年11月26日

彼岸やお盆など、お墓参りをする人が多い時期は比較的有名ですが、どのような時間帯に行けば良いか、またはどのような時間帯に行くべきでないかはあまり知られていないものです。
この記事ではお墓参りの適切なタイミングや時間帯を解説します。一般的によくお墓参りに行く時期や、適した時間をお伝えするのでぜひ参考にしてください。




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お墓参りに行く時期

お墓参りに行く時期

実はお墓参りをしてはいけない時期というのはなく、行きたい時にお墓参りをして問題ありません。ただし、一般的にお墓参りをする人が多い時期というのは存在するため、代表的な時期をご紹介していきます。

お盆

お盆は夏季に行われる祖先の霊を祀る一連の行事のことを指します。1年で最も大きな死者を供養する行事であるため、お墓参りをされる方も多くなります。休みも重なりやすい時期なので、遠く離れた家族や親戚が一堂に会する機会にもなるでしょう。
一般的には、8月13日の迎え盆、そして8月16日の送り盆までの期間をお盆としています。ただ、地域によっては、7月盆、8月盆、旧暦のお盆など、お盆としている時期が異なるので注意しましょう。
お盆はご先祖様が家に戻ってくる期間であるとされており、自宅でも仏壇の横に盆棚と呼ばれる祭壇を作ります。そして、きゅうりやなすで馬や牛に見たてた供え物を作るなどして、ご先祖様をお迎えします。

お彼岸

お彼岸は、春分の日、そして秋分の日を中日とする前後7日間の期間を指します。また、はじめの日を彼岸の入り、最後の日を彼岸の明けと呼びます。お彼岸は、仏教では極楽浄土に思いを馳せて善行を重ねるべき大切な時期とされています。善行とは、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つの正しい行いを実践する時とされています。このことから、お彼岸は、お墓参りに行ってご先祖様や故人を偲んで供養される方が多い時期です。
ちなみに、毎年秋分の日は日本記念日協会によって「お墓参りの日」に制定されています。過ごしやすい季節でもあるため、お墓参りにはおすすめの時期です。

お正月

年始にお墓参りをされる方も多くいます。お正月のお墓参りはご先祖様への挨拶です。新しい一年が健康で充実した日々を送れるように、そして見守っていただけるようにお祈りする意味があります。また、お盆同様、家族が集まりやすい時期でもあります。
ただし、一部ではお正月にお墓参りをするのは避ける地域もあるようですので、親戚や家族の方針も考慮に入れておきましょう。

年末

年末も多くの人の休日が集中するため、家族や親戚が集まりやすい時期です。また、年末は家の大掃除をする風習もあるため、お墓参りをしてご先祖様の家でもあるお墓をきれいに掃除すると、すっきりと年始を過ごせます。
お墓の掃除には、墓石を磨く、周りの雑草や落ち葉を除去する、植木を剪定する、玉砂利を洗う、といったことが挙げられます。このとき、特に気をつけたいのは、墓石をたわしや硬いもので磨かないことです。傷が付く原因になることがあります。
お墓の掃除が終わったら、この一年の感謝や、来年もよい年になるようにと、ご先祖様に祈りを込めてお参りをすると良いです。

命日

故人の亡くなった日にお墓参りをすることが習慣という方も多いでしょう。命日には大きく祥月命日と月命日の2種類があります。祥月命日は「しょうつきめいにち」と読み、故人が亡くなったのと同じ月と同じ日のことを指します。一般に命日というと、この祥月命日を意味する場合がほとんどです。
一方で月命日は「つきめいにち」と読み、故人が亡くなったのと同じ日付のことを指します。したがって月命日は毎月訪れます。祥月命日と月命日、そのどちらもお墓参りのタイミングとされています。

人生の節目

結婚や就職、進学など人生の節目にお墓参りをするのも一般的です。人生で何か変化があれば、お墓参りをしてご先祖様に報告しましょう。また、受験や会社の独立など、決意を固める際にもお墓参りをしてみても良いかもしれません。
お墓はご先祖様へ祈りを捧げるための場所としてのイメージが強いですが、自分自身を見つめる場でもあります。人生の嬉しい報告をするとともに、今までの人生、そしてこれからの未来を改めて考えてみましょう。



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時期によるおすすめの時間帯

時期によるおすすめの時間帯

お墓参りをする時期についてご説明してきましたが、1日のうちでお墓参りをするのに適した時間帯はあるのでしょうか。お盆・お彼岸・お正月それぞれのお墓参りにおすすめの時間帯をご紹介します。

お盆の場合

お盆におけるお墓参りでは、お迎えと見送りで適した時間帯が異なります。お迎えとはお盆の最初の日にご先祖様を家の仏壇へ連れ帰るために、お墓まで迎えに行くことを指します。見送りは、お盆の最終日に、ご先祖様を家からお墓までお見送りすることです。
お迎えのお墓参りは、すぐにご先祖様に帰ってきて欲しいとの思いから早い方が良いとされています。午後3時頃から5時頃までにお墓参りをすると良いでしょう。
一方で見送りのお墓参りは少しでも長く引き留めたいとの思いから遅い方が良いとされています。そのため午後5時から7時頃までにお墓参りに行くのが最適です。ただ、お迎えや見送りのタイミングにてお墓参り難しい方も多いはずです。その際は、お盆の間であれば、どの日でもご都合に合わせてお墓参りをして問題ありません。

お彼岸の場合

お彼岸でのお墓参りの場合は、そこまで時間帯を気にする必要性はありません。しかし、季節の変化でだんだん日が短くなってくる点は注意が必要です。夏と同じような感覚で午後7時頃までは日があるだろうと出発が遅れると、当日に焦ってしまいます。さらに、曇りや雨の日ですと余計に足元が見えづらくなるため、時間にはゆとりを持って行動しましょう。目安として、遅くとも午後5時頃までにはお墓参りを済ませることをおすすめします。

お正月の場合

お正月のお墓参りの場合は、午前中が望ましいとされています。しかし、事情がある場合など必ずしも午前中である必要はありません。遠方からの帰省する場合ですと午前中のお墓参りが難しいケースもあり、そのような場合は午後でも問題ありません。

ただし、お正月の他の予定については注意が必要です。
まず、神社への初詣とお墓参りの日付は分けることをおすすめします。神社の神様は死のけがれを好まないと言われており、お正月に限らずお墓参りをした後に神社へお参りに行くことはタブーとされているためです。
また、「ついで参り」も避けるべきと言われています。ついで参りとは、他の用事を行ったついでにお墓参りに行くという行為を指します。ついで参りはご先祖様の存在を軽く見ているとされ、失礼に当たると思われることがあります。
他の用事がある場合は、先にお墓参りを行ってからにすると良いでしょう。



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避けるべき時間帯

避けるべき時間帯

一方で、お墓参りを避けるべき時間帯はあるのでしょうか。ご先祖様に気持ちよく祈りを捧げるためにも、注意すべき時間帯のポイントを確認しておきましょう。

夜間は避けるべき

お墓参りの時間帯というのは明確には決まっていません。しかし、午後の暗くなる時間帯はできるだけ避けた方が良いでしょう。お墓の周りは段差があるなど足場が平坦でない場合も多いため、暗くなってからのお墓参りは危険が伴います。外灯が少ない場所では、ご先祖様のお墓を見つけるのも大変です。時間には余裕を持って明るい時間帯にお墓参りをするようにしましょう。どうしても夜間の暗い時間帯にお墓参りが必要な場合は、懐中電灯を用意するなどして十分に身の安全を確保するようにしましょう。

施設の開閉時間外

霊園の施設内にお墓がある場合は、当然ですが施設の開閉時間外でのお墓参りは避けましょう。営業時間は施設によって違いますが、午前8時頃から午後18時頃の間で設定している場所が多いようです。また、夏期と冬期でも営業時間が異なる場合もあるので、お墓参りをする前に施設の情報をよく確認しておきましょう。
さらに、強風時は火の使用に制限があるなど、霊園固有のルールが設けられていることもあります。礼儀正しくご先祖様にお参りするためにも、開閉時間やルールには従いましょう。



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お墓参りの禁忌な風習

お墓参りの禁忌な風習

続いて、お墓参りには禁忌とされる風習についてお伝えします。どれも絶対にお墓参りをしてはいけないという風習ではありません。人によってはお墓参りを控えている方もいると参考程度にお考えください。

雨の日のお墓参りは控える

昔から、雨の日にお墓参りを避けるという風習があります。しかし、明確に雨の日にお墓参りを禁止しているとしている宗教や決まりはありません。実際に法要の日が雨の場合もあります。雨が降ったからといって、家族のお墓参り予定をわざわざ変更する必要はないでしょう。
ただし、雨が降ると足場が悪くなります。お墓は舗装が不十分な道も多く、怪我をするリスクがあります。また、雨の日は穢れていて縁起が悪いとの言い伝えもあるようです。
噂の域を出ない話ではありますが、特にご年配の親戚や家族が雨の日にお墓参りを控えるという風習がある場合は、配慮しておくと良いでしょう。

妊婦や赤ん坊はお墓参りに参加しない

昔は妊娠中の方や赤ちゃんがお墓参りやお葬式など死に関する行事に参加するのは、縁起が良くないとされていました。小さい赤ちゃんがあの世へ連れて行かれてしまうと恐れられていたためです。また、科学技術が発達していなかった時代には、土葬が一般的であり、実際に墓地の衛生環境が良くなかったという社会的背景もあるようです。
しかし、現在では妊娠中の方や赤ちゃんがお墓参りをしても全く問題ありません。むしろ、新たな命が産まれたことをご先祖様に報告する良い機会です。
もちろん、地域によっては古くから伝わる風習を大事にしている場合もあるので、その際は柔軟に対応しましょう。

六曜を気にする

六曜というのは、その日の吉凶を占う意味合いを持つ暦の一種です。先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つがあり、カレンダーに記載されていることも多いため、知っている方も多いでしょう。
仏滅は何をするにもうまくいかない日、友引は友達を巻き込む日として広く知られているため、人によってはそれを気にしてお墓参りや仏事を行わない場合もあります。
ただし、実際にはこの六曜とお墓参りの間には、特に行動を妨げられるような関係性はありません。仏滅に仏という字が使われてはいるものの、そもそも六曜と仏教・仏事とは無関係です。そのため、仏滅や友引にお墓参りをしたからといってマナー違反とはなることはありません。



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お墓参りの際の掃除マナー

最後に、お墓参りにおける掃除マナーについて確認しておきましょう。
まず掃除前は、お墓の前で手を合わせます。手を合わせる際はお墓の高さよりも自分の姿勢を低くするのが基本的なマナーとされているため、しゃがんで軽く両手を合わせると良いでしょう。掃除する際は、できる限りお墓に登らずに掃除するのが望ましいです。ただ、どうしても墓石が高い場合などは登っても問題はありません。掃除後は常識として、出たゴミや枯れたお花をきちんと片付けましょう。くれぐれもほかのお墓にゴミを寄せてしまうことなどないよう、礼儀正しく掃除を終えましょう。


まとめ

まとめ

お墓参りに行くタイミングや時間帯は人それぞれですが、転倒などのリスクを避けるためにも、基本的には日が出ている明るい時間帯が好ましいです。また、霊園などは営業時間が決まっていますので、お墓参りの前には前もって確認しておきましょう。
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