お墓にかかる費用の内訳は?費用を抑えるポイントについても解説

2020年12月2日

お墓を購入する機会は人生においてそう多くはありません。そのため、お墓にかかる費用がいくらなのかご存知ない方も少なくないでしょう。この記事ではそのような方々に向けて、お墓にかかる費用の内訳と、お墓の購入費用を抑えるポイントについてご紹介します。


お墓にかかる費用の内訳は?費用を抑えるポイントについても解説

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お墓にかかる費用にはどんなものがある?

お墓にかかる費用にはどんなものがある?

お墓の購入費用には、主に「永代使用料」「墓地管理費」「墓石費用」の3つがあります。ここでは、それぞれの費用の一般的な具体例についてご紹介します。

永代使用料

永代使用料とは、墓地を永代に渡って借りる権利料のことです。永代使用は土地の所有権を得るのではなく、あくまでも使用権である点にご注意ください。墓地の土地を購入するわけではないので、永代使用の権利取得の際には消費税や贈与税はかかりません。永代使用料はいつから納めるかというと、墓地に墓石が建っている・建っていないに関わらず、墓地の使用権利が発生した時点で利用料を納める義務が生じます。

さらに、永代使用料は家系が続く限り有効で、一度支払えばその子孫も使用することができます。永代使用の名義人が変わった時には、変更手続きを行うことで墓地の使用を継続できます。ただし、後ほどご説明する墓地管理費の滞納や、承継者不在などの問題がある場合は永代使用権が剥奪されることもあるため注意しなければなりません。

永代使用料の費用は立地条件や墓地の広さなどの条件で異なります。不動産と同様に立地やアクセスが良いほど土地の価値が高くなり、永代使用料は高額になる傾向にあります。

また、墓地の広さによっても使用料の価格は変わります。平均的な墓地の広さは約1.65㎡ですが、敷地が広くなるに比例して永代使用料も高額になります。ちなみに都心部における墓所の敷地面積は約1㎡~1.5㎡と、他の地域と比較すると狭い面積のところが多いです。

墓地管理費

お墓の管理費用は永代使用の権利を得ると同時に支払いが必要となります。なお、墓石がまだ建っていなかったり、納骨がされていなかったりした場合でも、永代使用料を払っている限りは墓地管理費を管理者に支払わなければなりません。
管理費は、寺院や霊園の清掃費・水道代・メンテナンス費用など墓地の整備に充てられます。なお、墓地管理費の相場は、寺院墓地・公営霊園・民営霊園によって異なりますが、約5千円~2万円です。公営の霊園の管理費は数千円~と安く、格式のあるお寺の墓地では約2万円~と高額になる傾向にあります。さらに費用の相場には地域差もあり、都市部は高く地方は安くなるのが一般的です。

それでは以下に、寺院墓地・公営霊園・民営霊園の管理費について、価格・特徴などをご紹介します。

・寺院墓地
寺院墓地は寺院の敷地内で管理しているお墓です。管理費は年間で約千円から、格式が高いお寺では数万円になる場合もあります。寺院の敷地内にお墓があるため、管理が行き届き非常に安心感がある点が特徴です。
ちなみに、寺院墓地にお墓を建てるためには原則としてその寺院の檀家になる必要があります。檀家になると、管理費に加えてお布施や寺院行事参加費といった費用が求められます。

・公営霊園
公営霊園は、都道府県および市町村が管理しているお墓で、宗旨・宗派を問わないところがほとんどです。管理費は年間数千円~と他の寺院・霊園と比較したとき費用が一番安いという特徴があります。自治体が運営しているため、永続性が高い点も特徴です。
しかし、墓地に対して行われる管理・メンテナンスが十分ではないことも多く、清掃用品も自身で持ち込む必要がある場合がほとんどです。公営霊園において管理費は基本的に敷地内の共有部分にのみ使われ、それぞれのお墓に対して使われることはありません。従って、お墓の管理・メンテナンスはご自身の手で行う必要があります。

・民営霊園
民営霊園の管理費は年間およそ約5千円~1万5千円で、公営霊園と比べると割高になる傾向です。民営霊園の最大の特徴は宗旨・宗派を問わない、利用者の資格制限がない、墓石のデザインが比較的自由などの点です。民営霊園は地方自治体が運営する公営霊園よりも管理費用が高い分だけ、管理が行き届いた法要施設を使えたりや霊園までの送迎バスが利用できたりするなどのサービスを受けることができます。



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墓石費用

お墓の購入費用で大きなウェイトを占めるのは、墓石です。墓石の費用は以下のような条件で変わります。

・指定石材店制度の有無
お墓を購入する際は、「指定石材店制度」に注意する必要があります。指定石材店制度を採用している霊園にお墓を建てる際には、墓石の購入や工事はその霊園が指定する業者が実施します。この指定石材店制度は寺院墓地と民営霊園で多く見られ、公営霊園にはこのような制度はありません。

・石材の種類
石材は300種類以上があり、その産地や石種によって色合いや模様が異なり値段の幅も様々です。国産の石材は比較的高価で、中国産やインド産といった外国産のものは比較的安く購入可能です。ちなみに、最高級とされるのは香川県で産出される庵治石(あじいし)で、墓石1つあたり約500万円もの値段がつくことも珍しくありません。これに対して、平均的な石材は数十万円から購入可能です。このように値段の差が生じるのは石材の希少性によるものです。従って、外国産の安価な石材=脆い石材・粗悪品ということではありません。近年では中国産の石材を用いた量産品の墓石が手頃な価格になっており、お墓の費用を安くしたいという方に選ばれています。

・石の使用量
使用される石材の量が多ければ多いほど費用は大きくなります。一般的には洋型のものよりも和型の墓石の方が石材の使用量が多く高額です。また、墓地の区画が広い場合、広さに比例して主な墓石となる石塔が大きくなることに加えて、外柵・墓誌・灯篭などの設置物が増える傾向にあります。この場合でも、墓地全体におけるトータルでの石材の使用量が増え、費用が高額になります。

・墓石加工の有無
石材への加工・彫刻が複雑なほど加工費用が高額になります。例えば、蓮華をなぞらえた「蓮華台」の設置の有無で加工費用が大きく異なります。反対に、石材使用量が同じでも、蓮華台を簡素化した「スリン」にすると費用が比較的安くなります。このような例の他にも、和型でも洋型でもないデザイン墓石にすると加工が複雑になり、加工費用は他と比べると高額です。さらに、墓石に家名に加えて戒名やイラスト・模様を彫刻する場合は墓石代金に加えて彫刻費用が必要です。もちろん、彫刻する内容が複雑であればあるほど、高い彫刻の技術を要するため料金はさらに上乗せされます。

その他の費用

お墓にかかる主な費用をご紹介しましたが、その他の費用は次の通りです。

・開眼供養
開眼供養(かいげんくよう)とは、新しく購入したお墓に魂を入れるために行う法要です。お墓に魂をいれることで、ただの石から個人の魂を宿すことができるお墓に変わります。開眼供養にかかる費用は、僧侶に対して読経への謝礼として約3万円から5万円ほどです。

・納骨式
納骨式とは、故人の遺骨をお墓に納める法要です。仏式では遺骨は四十九日の間は自宅で保管して、四十九日か一周忌の法要にあわせて納骨式を執り行うのが一般的です。納骨式にかかる費用は、僧侶への謝礼として3万円から5万円ほど、僧侶への御車代として5千円から1万円ほど、僧侶が会食を欠席した場合は御膳料として5千円から1万円ほどを包みます。

・法事のお布施
法事と法要は、微妙に意味合いが違います。法要は、宗教的な儀式のことで、読経や焼香などが該当し、法事とは、法要後の遺族との会食を含めた行事を意味します。法要にかかる費用は、初七日・四十九日・一周忌が3万円から5万円ほど、三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌までが1万円から5万円ほど、三十三回忌と五十回忌は1万円から5万円ほどですが、弔い上げを行う際は5万円から10万円ほどです。


お墓の費用を抑えるうえでのポイント

お墓の費用を抑えるうえでのポイント

近年では大きく豪華なお墓を建てることは少なくなり、できるだけ費用を抑えてお墓を建てたいと考える人も増えています。お墓の費用を抑えて建てるための3つのポイントを解説します。

公営の霊園を選ぶ

地方自治体が経営を行う公営の霊園は、民間霊園と比較したとき管理費が安く設定されています。その理由のひとつが、管理費の一部に税金が使われていることです。このおかげで数千円の管理費で利用することができ、時には数万円に及ぶことのあるお寺や民間霊園の管理費と比べると割安で利用することができます。

広すぎない区画を選ぶ

永代使用料は区画面積によって決まるため、墓地の区画面積が広ければ広いほどその費用は高くなります。地価が比較的安い郊外であれば話は別ですが、地価が高い都市圏や周辺地域であれば必要以上に広すぎない区画を選ぶことがポイントです。
広すぎない区画を選ぶことで、必然的にそこに建てる墓石の大きさも相応のサイズになります。広すぎない区画を選択することは墓石に使用する石材を減らすことになり、石材の費用も抑えることにつながります。

ここで重要なポイントとなるのが、「広いから良い」「狭いから良くない」ではお墓の良し悪しを語ることは出来ない点です。大切なのは故人の冥福を祈った、心のこもったお墓であることです。広さや大きさは取り立て問題にするようなことではありません。

墓石は安さを求めすぎない

墓石の石材の産地や種類を安いものにすることでお墓の費用を大幅に抑えることができます。しかし、一部の安価な外国産の墓石の中には、思いもよらぬトラブルが起きる場合もあるため注意しなければなりません。安価な価格帯の墓石の中には粗悪品が混入することがあり、墓石の購入直後から「シミ・スジ・サビ」が出るトラブルが起こっています。こうしたトラブルが発生した墓石は残念ながら元に戻すことは不可能です。他にも、購入して数年後に墓石が割れてしまうなど様々なトラブルが実際に起きています。

また、安くすることばかりに気を取られて肝心の故人の冥福を祈る心をないがしろにしてはいけません。お墓の購入は一生に一度あるかどうかの大きな買い物です。建てた墓石に後悔を残して行うお墓参りでは、ご自身も故人も晴れやかな気持ちにはなれないかもしれません。

それでも少しでも墓石の費用を抑えつつ、こころのこもったお墓を建てたいと思うのは当然のことです。その場合は、まずは信頼できる石材店に相談してみることをおすすめします。費用を抑えながらもご家族の希望を反映した墓石を建てることができるでしょう。



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まとめ


お墓にかかる費用として「永代使用料」「墓地管理費」「墓石費用」についてご紹介しました。お墓を建てるには、ある程度まとまった費用が必要であることがご理解いただけたでしょう。そして、特に墓石にかかる費用はお墓にまつわる費用の総額を左右する重要なポイントであり、今回ご紹介した内容を踏まえることで、心のこもったお墓を建てることができるはずです。

お墓を建てることを検討している方は、創業130年の歴史と千葉県随一の実績を誇る和泉家石材店にご相談ください。和泉家石材店では、全スタッフがお墓検定1級・2級を取得しており、石の目利きを揃えているだけでなく、充実した安心のアフターケアに定評があります。お墓のご相談の際は、ぜひ和泉家石材店へ足をお運びください。



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「心のかようお墓づくり」

和泉家石材店のスタッフはお墓を建てる時、そして そこから始まるおつきあいを気持ちよく、末永くさせていただきたいという気持ちから“心のかようお墓づくり”をテーマに心のこもったサービスの提供とお客様のニーズへの対応に全力で取り組んでいます。お墓を建てる時はもちろんのこと、法事の際などにも独自のサービスを提供しております。

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