お墓を建てるために必要なこととは?手順や費用などを解説

2020年12月8日

大切な人が亡くなったときや、自身の終活を考えたときなど、お墓を建てるべきか悩む瞬間はこの先、多くの方に訪れるのではないでしょうか。お墓自体は建てる義務こそありませんが、その意味を考えると、ないがしろにもできません。そこで今回は、手順や費用など、お墓を建てる際に役立つ知識をご紹介します。




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お墓を建てるって本当に必要なの?


費用が高額だったり、後の管理が気がかりだったりと、お墓を建てることに迷いが生じることもあるかもしれません。そんなときのために、そもそもお墓を建てる意味や、お墓は絶対に必要なのかどうかを考えてみましょう。

お墓を建てる意味を知る

人々がお墓を建てるようになった理由のひとつは、土に埋葬した遺骨や遺体を動物たちが掘り返さないよう、重たい石で蓋をするためだったと言われています。昔は「そこに遺骨や遺体があること」を示す、墓標の意味合いが強かったようです。しかし、現代では多くの方が、主に故人の供養を目的としてお墓を建てるようになりました。お墓を建てて供養することで、大切な人を失った悲しみを乗り越えられる方もいます。

また、お墓に刻まれていく家族の名は、自身とご先祖様のつながりを表しています。故人の冥福を祈ったり、生きている者の今後の幸せを願ったり、お墓は祈りの場所にもなっているようです。

お墓が石で作られている理由とは

前節のような理由以外に、昔から多くの人々は、石に秘められた目に見えない力に惹きつけられていたようです。石には霊が宿るという考えもあり、ご先祖様と対話をするのにお墓はうってつけだったのでしょう。

また現代では多くの場合、石は丈夫で風化に強いことが、お墓に使われる大きな理由となっています。家族のルーツを後世に引き継いでいくお墓だからこそ、簡単には劣化しない頑丈さが必要なのです。

墓石に付属しているものも意味がある

お墓には、墓石そのものだけでなくさまざまな付属品があり、それぞれに意味があります。分かりやすいのは、灯篭です。

灯篭は、火を灯すことで亡くなった方の魂が迷ってしまわないよう導くために置かれます。また、邪気を払うという意味もあるようです。

外柵は、境界を示すためにあります。墓域外と墓域内を明確にすることで、お墓が聖域となるのです。

お墓を建てる以外で供養する方法もある

お墓を建てる理由のひとつに故人の供養がありますが、お墓は絶対に建てなければならないものではありません。お墓以外にも、供養の方法はあります。たとえば、墓石ではなく樹木を植える樹木葬です。そのほか、共同墓地に埋葬し、お寺に供養をお任せする永代供養や、遺骨を埋葬せず屋内に保管する納骨堂などもあります。

また、海洋葬プランで散骨をする方や、遺骨を火葬場に引き取ってもらい供養をお任せする方もいるようです。供養は気持ちが大切なので、ひとりひとりの考え方に合った方法を選択しましょう。



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お墓を建てる手順①場所・時期を決める


いざお墓を建てることを決めても、何からはじめればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

実は、お墓はどこにでも建てられるわけではなく、認可を受けている墓地でしか建てられないのです。まずは場所の選び方などを見ていきましょう。

通い続けられる場所にすることが大事

墓地には、自治体が運営する公営墓地のほか、民間が運営する民営墓地、お寺が運営する寺院墓地などがあります。

墓地の場所を選ぶ際には、故人(生前に建てるのであれば本人)の意思や費用など、さまざまな考慮をすべきことがあります。なかでも大切なのは、通い続けられる場所を選ぶことです。お墓は、建てた後も掃除やお参りなどで年に数回訪れることになります。そのため、無理なく通えることが大切です。

場所の情報収集方法は

お墓の場所を選ぶには、通いやすさのほかに費用や宗派、どのぐらい管理が行き届いているかなど多くの情報収集をしなければなりません。気持ちや時間に余裕があれば、インターネットなどでじっくりと情報を集めるのもよいでしょう。とくに、実際に建てた方の口コミは参考になります。

しかし、大切な人が亡くなったときは、自身で調べる余裕がないかもしれません。そんなときは、石材店でプロに紹介をしてもらう方法もあります。

寺院内の墓地

寺院墓地と霊園について、それぞれのメリットと注意すべき点をもう少し詳しく見ていきましょう。

まずは、寺院墓地についてです。寺院墓地のメリットは、僧侶が常にいるため供養が手厚いなど、管理が行き届いていることが挙げられます。一周忌などの法要や法事がそのお寺でできることも、大きなメリットのひとつです。

ただし、一般的に寺院墓地を選ぶ際には、宗教の流派をお寺に合わせたり檀家になったりすることを求められます。檀家になれば、お寺の活動への参加や寄付金を求められることもあるでしょう。

霊園内の墓地

霊園の大きな特徴は、公園のような機能のある施設が多いことです。施設により差はありますが、きれいなお花が植えられたり遊歩道があったりと、環境が整っている施設がたくさんあります。また遊具が設置された霊園もあるようです。

霊園のなかでも、公営墓地は自治体が管理しているため、費用を抑えやすいところが大きなメリットのひとつです。それだけに人気も高く、抽選となる場合もあります。また、環境の充実度で言えば、民間墓地のほうが優れていることが多いでしょう。

民営墓地は駐車場などの環境が整っているところも多く、お参りしやすいところがメリットのひとつです。そのほか、墓石のデザインなど自由度が高いところも魅力ですが、それだけに費用は高額になりがちです。

建てる時期を決める

お墓は、建ててはいけない時期や、いつまでに建てるべきといった明確な決まりはありません。つまり、いつでも建ててよいのです。終活の一部として生前に建てる方もいれば、亡くなった後で遺族の方が建てるケースもあります。

遺族が建てる場合でも、お墓は費用が高額だったり、大切な人を亡くした悲しみから立ち直るのに時間を要したりといった理由で、しばらく時間が経過してから建てることもあるでしょう。

生前にお墓を建てる大きなメリットとしては、自身の死後、家族への負担が軽くなることです。お墓として遺した場合は、基本的に相続税もかかりません。ただし、建てた時点から管理料などがかかるため、死後に建てた場合に比べると総費用は膨らみやすくなります。



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お墓を建てる手順②費用の予算を決める


お墓を建てるには、まず予算を決めなければなりません。お墓にかかる費用は、平均して150~300万円ほどと言われています。決して安くはありませんが、その内訳をご存知でしょうか。

お墓にかかる費用と聞くと、多くの方が墓石代を想像しますが、実はそれ以外にもさまざまなお金が必要です。ここでは、お墓を建てる際にどのような費用がかかっているのか詳しく見ていきましょう。

費用の内訳を知る

お墓を建てるためにかかる費用は、大きく分けて次の3つです。
・永代使用料
お墓は、認可を受けた場所にしか建てられません。そのため、寺院墓地や霊園などに建てることになります。お墓を建てさせてもらう代わりに、それらの施設に支払うお金が永代使用料で、いわゆる土地代のようなイメージです。

・管理費用
寺院や霊園が、設備などを維持するために必要な費用です。お墓の環境を保つため、決められた額を支払う必要があります。

・墓石代、その他費用
もちろん、墓石の購入代金や、文字の彫刻にも費用がかかります。寺院墓地であれば、お墓を建てるためには一般的に檀家になる必要があるため、入檀料のほかに、寄付金や行事の参加費などがかかることもあるでしょう。

費用を抑える方法はある?

故人が生前お墓を建てていなかった場合、多くは遺された家族が費用を負担することになります。しかし、急に数百万円ものお金を用意するのは、難しいこともあるかもしれません。そんなとき、なるべく費用を抑えるには、どうすればよいのでしょうか。

まずは、外国産の石など比較的安価な石材を選ぶことです。お手頃価格とは言え、質のいいものも多くあります。また、装飾をシンプルにしたり、墓地の面積をなるべく狭くしたりも、コスト削減の手段となるでしょう。

永代使用料も、郊外のほうが都市部に比べて低い傾向があります。さらに公営墓地を選べば、管理費なども比較的安価です。

お墓を建てた後にかかる費用もある

お墓を建てたら、仏様の魂をお墓に入れる儀式も行わなければなりません。開眼法要と呼ばれる儀式は、僧侶にお経をあげてもらい、その後は僧侶や参列者で会食をするのが一般的な流れです。このとき、僧侶へのお布施や会食費のほか、引き出物などの費用がかかります。

開眼法要をする時期にも明確な決まりはありませんが、多くの方が納骨と同時に行うようです。納骨と開眼法要を同時に行う場合、単独で行うよりお布施の総額金額は安くなります。



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お墓を建てる手順③石材店・墓石を選ぶ


およその予算が決まったら、次はいよいよ墓石を決めていきます。しかし、たくさんの石材店から選ぶとなると、判断に迷うこともあるでしょう。価格だけで決めてしまうと、すぐに修理費が必要になるなど後々トラブルが起こることもあります。では、どのように選べばよいのか、さっそく見ていきましょう。

石材店はいくつか調べて相見積もりを取る

大切なのは、信頼できる石材店を見つけることです。すぐに決断せず、なるべく複数のお店を訪れて、雰囲気を見たり相見積もりを取ってもらったりしましょう。その際、過去に手がけたお墓のなかでも少し年月が経過したものを見せてもらうなど、実績や技術を確認してください。

また、価格が明確かどうかも、信頼に大きく関わるでしょう。石材店によっては購入後の補償がしっかりしているところもあります。さらに、仕上がりのイメージを丁寧に提示してくれるところであれば、安心してお願いできそうです。

石材店は自分で選べないこともあるので注意

寺院墓地や民営墓地では、石材店が決められていてそれ以外は利用できないこともあります。デザインなどにこだわりがある場合や、石材店を自分で選びたいのであれば、場所選びの際にしっかり確認しておきましょう。

石材店と契約後墓石を注文

信頼できる石材店が見つかったら、契約をします。そこから、お店と相談しながら、お墓のデザインなど詳細を決めていきましょう。このとき、希望のデザインをイラストにしていったり、墓石に彫刻する原稿を準備したりするとスムーズです。より、イメージと近い仕上がりになります。

その後、石材店が墓地で工事をします。石材店と契約してからお墓が建つまでにかかる期間は、2~3か月が目安です。



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お墓が完成した後にすること


お墓が完成してひと段落と思えば、実はもう少しやらなければならないことがあります。故人の供養がひと段落するには、もう少しかかります。お墓ができた後に行うべきことを確認しておきましょう。

墓石の仕上がりを確認する

墓石が完成したら、まずは仕上がりの確認が必要です。注文したイメージと相違はないか、ひび割れなどはないかをチェックします。お墓は長年にわたり引き継いでいくめ、見落としがないよう目視での確認が理想です。

開眼法要をしてもらう

墓石の確認ができたら、開眼法要や納骨式の準備です。寺院墓地の場合や、付き合いのある寺院がある場合、基本的にはそのお寺の僧侶が行います。それ以外では、自身で僧侶を手配しなければなりません。お墓を依頼した石材店に相談し、紹介してもらいましょう。

僧侶と会場の手配ができたら、参列者の人数を確認した後で会食や引き出物の準備をします。お墓をきれいに掃除し、祭壇や法具、お供え物なども用意しなければなりません。僧侶へのお布施も忘れないようにしましょう。

納骨式を執り行う

お墓ができたら、お墓に遺骨を納める納骨式も行います。四十九日の法要と同時に行う方もいますが、亡くなってからお墓を建てる場合、四十九日までにお墓ができあがらないことがほとんどでしょう。納骨式は、いつやるべきだという決まりはありません。お墓の用意が四十九日に間に合わない場合は、一周忌の法要と同時に納骨式を行ってもよいでしょう。

納骨式も、僧侶にお経をあげてもらい、終了後に会食をする流れが一般的です。納骨式のみ単独で行うのであれば、開眼法要とは別にお布施や会食の手配もしておきます。



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まとめ


お墓を建てるには、決めなければならないことがたくさんあります。とくに墓地や石材店は選択肢も多く、迷うことも多いでしょう。そんなときは、お墓のプロにご相談ください。千葉県市川市にある和泉家石材店は、創業130年の歴史と実績を持つ石材店です。お墓ディレクターの資格を持つスタッフもいるため、こだわりに合った墓石作りなど、幅広い知識を生かした提案が可能です。耐震への取り組みやアフターケアの充実など、安心してお任せいただける要素がそろっています。霊園探しのお手伝いもしているので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。



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「心のかようお墓づくり」

和泉家石材店のスタッフはお墓を建てる時、そして そこから始まるおつきあいを気持ちよく、末永くさせていただきたいという気持ちから“心のかようお墓づくり”をテーマに心のこもったサービスの提供とお客様のニーズへの対応に全力で取り組んでいます。お墓を建てる時はもちろんのこと、法事の際などにも独自のサービスを提供しております。

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