お墓の清掃のポイントとは
2017年11月28日
お墓をきれいなまま維持していくためには、定期的なお墓参りは欠かせません。お墓は風雨にさらされ続けるので、年月が経つと水あかやカビが発生し墓石が黒ずんできます。
今回はお墓の清掃とお墓参り、お墓参りの代行業者、お墓のリフォームについてお話していきたいと思います。
お墓の清掃とお墓参り
お墓参りに行った時は、まずは手を洗い清めることから始めます。墓前に着いたら一礼をして合掌します。寺院墓地の場合は、自分のお墓に行く前に、本堂に行って本尊のお参りをして、住職に挨拶をすると良いでしょう。
次にお墓の清掃です。墓石に水をかけてタオルやスポンジ等で丁寧に汚れを落とします。墓地区画内の雑草を取り除き、落ち葉やゴミを掃き集めて捨てます。
お墓の清掃が終わったら、手桶にくんだ新しい水で墓石を清めます。墓石の水鉢にきれいな水を張り、生花を花立に供え、線香を香炉や香立てに供えます。菓子や飲み物などのお供え物は半紙を敷いた上に載せます。
礼拝は数珠を持って合掌し、個人や先祖の冥福を祈ります。礼拝は個人との血縁の濃い順から行うのが習わしです。また、先祖のお墓がいくつかある場合には、古いお墓から礼拝を行っていきます。
礼拝を行った後は、菓子などのお供え物は持ち帰るなどの後片付けをしっかりします。そのままにしておくと菓子に虫がたかったり、鳥が食べ散らかしたりと周囲に迷惑をかけることもあります。
お墓の清掃の方法
墓地の管理料は、墓地の通路や緑地などの共用施設を管理するものです。個人のお墓は原則的に使用権者が維持管理することになっています。
墓石は基本的には水洗いです。墓石に水をかけたら、やわらかいタオルやスポンジで磨きます。付着したコケは金属以外のタワシでこすります。家庭用洗剤も墓石のしみの原因になるので避けましょう。
文字彫り部分の汚れを落とすには歯ブラシが便利です。ただし、あまり力を入れすぎると彫刻の角が欠けることがあるので、毛先のやわらかいハケや筆を使うこともあります。墓石の汚れを落としたら、水をかけてタオルで水分をふき取ります。
墓地区画の雑草は、再び生えにくくするために、根から抜きます。植木は定期的に剪定します。玉砂利は徐々に土に沈んで汚れていくので、園芸用のシャベルで掘り起こして目の粗いザルの入れて洗い、ふたたび戻します。
お墓参りの代行業者はどんなことをしてくれるのですか?
お墓が遠方にあったり、仕事が忙しかったり、年をとるとお墓参りが大変になります。そんな時は、お墓参りを代行してくれる業者があります。
お墓参りを他人に任せるのはと躊躇される方もいますが、大切なお墓を長い間放置して荒れ果てたお墓にするより、他人に任せるのも一つの方法です。
お墓の周囲の掃除や草取り、お花のお供え、お線香をあげてお墓参りを代行してくれます。作業をきちんと行った事を証明するために清掃前と清掃後で写真撮影を行います。
お墓の清掃を行わなくても、お花とお線香をお供えするコースやお墓の状況だけを確認に行くサービスもあります。
お墓のリフォームはどうやってするのですか?
定期的にお墓参りをして墓石を水拭きしていても、年月が経ってくると汚れが落ちにくくなってしまいます。墓石の角が欠けてしまったり、墓石に汚れが染み込んでしまっている場合もあります。
お墓は代々使う貴重な財産です。そんな時は、お墓の診断をしてもらうことが大切になってきます。石材店などの専門業者にお墓のクリーニングを依頼することもできます。
お墓を購入したばかりの頃のように光沢を取り戻したい場合は、墓石を機械で研磨してもらう方法があります。
また、墓石が傾いてきたり倒壊のおそれがある場合は、お墓のリフォームという方法もあります。石材店で墓石の傾きを直してもらい、耐震工事も施してもらうこともできます。
ただし、墓石の傾きを直したり、耐震工事を施す場合は、墓石を一度解体する必要があります。大掛かりな工事となり費用もかさみます。
まとめ
お墓は定期的にお墓参りに行き、清掃をして綺麗に維持管理しないといけないものです。
しかし、遠方に住んでいたり高齢になるとお墓参りができなくなるので、代行業者にお願いするのも一つの方法です。
お墓は代々長く使うものなので、自分の代でリフォームする必要があるのか検討してみましょう。