よい霊園の選び方
2017年7月5日
霊園にもいくつか種類があります。まずはそれらの違いと特徴を把握しましょう。
霊園の種類
1.公営墓地
地方公共団体などが管理運営する墓地です。管理者が自治体であるために経営破たんなどのおそれもありません。また、共益部分は定期的に清掃してくれるので安心です。石材店との提携もないために、業者を自由に比較検討することができます。そのため、人気がとても高く、比較的入手が困難です。
2.寺院墓地
寺院が管理する、基本的には檀家向けの墓地です。すでに檀家の人は、墓地に空きがあれば譲り受けることができるでしょう。ただし、これまで全く寺院との付き合いがなく、新規で墓地を購入したいと思うならば、その寺院の檀家となる必要があります。法要の参列や寄付などといった寺院との付き合いが生じます。また、施行業者は指定石材店であることが多いでしょう。
3.民営墓地
宗旨宗派を問わずに誰もが購入できる墓地です。『墓地埋葬などに関する法律』では、墓地の経営は、地方公共団体、公益法人、宗教法人にしか認められておらず、民間企業は原則的に経営できません。そのため、民営墓地は寺院と業者が組んで運営が行われます。「〇〇寺霊園」や「〇〇メモリアルパーク」など、寺院の名前が前面に出るか出ないかの差はありますが、それが一般向けに販売されている墓地であるならば、両方とも民営墓地と言えます。
墓地と墓石のセット販売であることが多く、指定石材店があるために、複数業者の相見積もりができないでしょう。
霊園を選ぶポイント
1.宗旨宗派の制約はあるか
公営墓地や民営墓地の場合、宗旨や宗派を問われる事はまずありませんが、寺院墓地の場合は、そもそもの墓地の管理者が宗教法人であるために、利用者の宗旨や宗派を問う場合があります。事前に確認いたしましょう。
2.立地条件やアクセスがよいか
電車やバスの乗り継ぎはどうか。駅から歩いて何分くらいか。送迎バスのサービスはあるか。車だと自宅から何分くらいか。駐車場は充実しているかなどをしっかり検証しましょう。
「お墓参りのしやすさ」はとても大事な要素です。
3.管理や清掃が行き届いているか
4.墓地価格や管理費は妥当か
5.石材店は指定か、自由か
指定石材店の悪い面は、他社との比較検討ができない点です。価格やデザインなど、その業者の言い値になってしまうのです。
また、石材店が指定の場合は、墓地と墓石を同時に購入するケースがとても多いのですが、販売員がきちんとした知識を持ち合わせているか、誠実な対応をしているかなども見極めましょう。
6.お墓参りしやすい環境か
また雨の日に墓地に行って水はけの様子を調べるのもよいでしょう。