時代と共に家族の在り方が変わり、「お墓」の存在も「持ってて当たり前」の時代から「自分で買う」時代となってきています。
お墓を買うと決めた時、お墓の場所や墓石はどのように選んだらよいのでしょうか?
お墓はどこにつくる?
まずはお墓を建てる場所を決めましょう。日本ではお墓を建てて良いとされる場所が法律で決められています。お墓を建てる場合は寺院の墓所か公営霊園、民間霊園から選ぶ事になります。
寺院の墓所におねがいする場合はまずはその寺院の檀家になり、護寺会などに入る必要性があります。お寺によってはしきたりなどがあったりするので、昔ながらのしがらみが苦手という人にはお勧めしません。
霊園の場合だと公営霊園と民間霊園があります。公営霊園は納骨するお遺骨がないと申し込めない上、空きがないのでなかなか購入する事は難しいとされています。民間霊園の場合は公営霊園よりも費用がかかりますが、申し込みしやすいのと墓石の自由度が高いのでお墓を決めやすいという利点があります。
お墓の場所選びのポイント
お墓の場所を選ぶ時に必要なポイントをご紹介します。
- 交通の便や公共交通機関の便利な立地を選ぶ
- 区画の広さと価格のバランスが良いか
- 永代使用料、管理費は高くないか
- 駐車場やトイレ、バリアフリーが完備されているか
- 周囲のお墓の管理状態は良いか?
- 周辺住民に反対されてないか?反対のプラカードや幟が立ってないか
お墓は建てるだけでなくその後の「墓参り」の事も考えなければいけません。費用はもちろんですが、交通の便とバリアフリーは重要視したいポイントですね。
国産石?外国産石?墓石にふさわしい石とは?
墓石と言えば昔から御影石がブランド石として重宝されてきていますが、良く使われているのは、花崗岩・閃緑岩・斑レイ岩などの加工しやすく磨けば光る石です。以前は白・黒御影が一般的でしたが、最近では赤・ピンク・紫・緑など色がついた石も人気です。
これらの墓石の70%は外国から輸入されている石で、国産の石は産出量が年々減少してきており、価格が上がるばかりです。外国産の石は国産に比べ価格が安いという事でシェアが拡大しましたが、外国産の中でもインド産やアフリカ産のものには「吸水率が低い」「硬度が高い」「光沢が良い」などかなり高品質高価格の物もあります。外国産墓石を選ぶか、国産石にこだわるか悩みどころでもあります。
墓石を選ぶ時の注意点
墓石を選ぶ時の注意点は「自分の目で確かめる」事がポイントです。石材を決める時、タイル大の石の見本を見て決める事が多いのですが、同じように見える石でも磨き方や加工の仕方によって濃淡などが変わってきます。同じ石を使ったお墓を実際に見学して、風雨にさらされた状態などを見ておくとお墓が建った時のイメージがつきやすいでしょう。デザインなどにこだわりすぎず「一生の買い物」の気持ちで墓石を選びましょう。