自分や残された家族やその先の子孫まで、長くお世話になるお墓。いつ、どのタイミングで買うのが良いのでしょうか。
お墓を買うタイミングは自由
日本の法律で納骨の期限は特に定められていません。ですので、お墓を買うのは基本的にどのタイミングでも良いとされています。生前にお墓を買うのも、家族が亡くなってからしばらく遺骨を自宅に保管してそのあとにお墓を買っても、それは個人の自由です。
◆◆◆ 思い立ったが吉日 ◆◆◆
生前にお墓を買うひとが増えています
近年、生前にお墓を購入する人は増加傾向にあります。生前にお墓を買うメリットは、自分のお墓のデザインや場所などを、納得がいくまで時間をかけて選ぶことができます。亡くなってからお墓を探す場合、家族が希望通りのお墓を買ってくれるかどうかはわかりませんし生前に買っておけば、家族が1周忌などの区切りに合わせて焦りや妥協で購入してしまうこともなく、時間の余裕が持てます。
もしも生前にお墓を購入しなかった場合、家族が亡くなると、残された家族は悲しみの中で遺品整理や法要準備などやらなければならないことも多く、心身ともに大きな負担をかかえることになります。そんな中でお墓の購入をも考えなくてはならないというのは確実に負担となり得ます。生前にお墓を買っておけば、残された家族への心身への負担を減らすことができます。
それに、お墓のために残しておいたお金には相続税が課税されますが、生前お墓を購入しておいた場合は相続税が免除されます。税金の面からみても、残された家族にとって負担は軽くなります。
これらのようなメリットに魅力を感じて、生前にお墓を買う人が増えてきているようです。
生前にお墓を買う際の注意点
1.霊園や墓地のなかには生前にお墓を立てることを受け付けていない場合があります。公営墓地には特に多いようです。生前にお墓を購入した場合、そのお墓に遺骨が納められていなくても管理費やメンテナンス費用等がかかるので注意が必要です。
2.生前にお墓を買うことは古くから「寿陵」といわれ、大変縁起がよいこととされ「家庭円満、子孫繁栄、長寿」をもたらすといわれています。昔からお墓は生前に買うことが勧められていたんですね。
3.ローンで生前購入したお墓は債務を相続してしまうので、相続税対策する場合は「現金一括購入」で払い終わっていることが必要となります。